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現代・起亜自、米で燃費水増し ブランドイメージに打撃

 1日のソウル株式市場で現代自動車の株価が一時6%近く急落した。証券街では「米国で大規模なリコール(回収・無償修理)を発表した」「燃費を誇張した広告で提訴され敗訴した」などといったうわさが広がった。現代自は「うわさだ」と否定したが、結局は事実だったことが判明した。
 米環境保護庁(EPA)の調査で、現代・起亜自動車の13車種、90万台の燃費が実際よりも誇張されていたことが1日までに確認され、現代・起亜自はEPAの勧告を受け、燃費表示を下方修正することを決めた。

 現代・起亜自は現在、米国で合計シェアが10%を超え、年間100万台以上を販売している。特に世界的な金融危機以降、米国市場で現代・起亜車は「燃費が良くて値段はリーズナブルだ」として、販売を伸ばしてきた。

 しかし、わずかではあっても燃費が誇張されていた事実が明らかになった以上、ブランドイメージに大きな打撃となりそうだ。今年に入り、現代・起亜自の燃費に対する不満は米国市場で指摘が相次いでいた。エラントラ(韓国名・アバンテ)を購入した一部消費者は「表示されている燃費性能がない」と抗議し、消費者約10人がEPAに告発。EPAは今年8月、現代自に共同調査に応じるよう要請した。EPAは現代自本社と燃費測定条件などを見直した結果、燃費を見直す余地があると判断した。

 現代自関係者は「燃費に直接影響を与える走行車両測定では空気抵抗、タイヤ回転抵抗、駆動系統の摩擦抵抗などを分析する。認証テスト過程で試験車両の重量、試験中の車両ウォーミング方法、データ分析方法などに対する解釈に一部誤りが生じた」と説明した。
 米消費者団体ウォッチドッグも今年7月、現代自がエラントラの燃費を「1ガロン当たり40マイル」と宣伝しているのは高速道路上での燃費であり、消費者が平均燃費と誤解する恐れがあるとして、米カリフォルニア州サクラメントの裁判所に提訴した。
 現代・起亜自は構造的欠陥をめぐる論争にも巻き込まれている。米道路交通安全局(NHTSA)は先月初め、2011年型サンタフェのステアリング装置の組み立て問題、12年型ベロスターのパノラマサンルーフ損傷問題に関する調査を開始した。

 一連の論争で消費者の信頼度も低下している。米国の消費者専門誌「コンシューマー・リポート」が先月30日発表した調査によると、現代自の品質に対する信頼性は昨年を6ランク下回る17位に後退した。ソナタのターボ仕様車は現代自の全モデルでワーストモデルに選ばれた。コンシューマー・リポートは120万台以上の車両に対する消費者の評価に基づく調査結果をまとめている。市場調査会社J.D.パワー・アンド・アソシエイツがまとめた今年の初期品質調査(IQS)でも現代自は昨年の11位から18位へとランクを落とし、評価は業界平均を下回った。

 米国市場では現代・起亜自の10月の販売台数が前年同月を4%下回った。月別で販売が減少したのは2年ぶりとなる。

 自動車専門家は「米国市場で現代自が急成長を遂げ、シェアが2桁台を記録したことから集中的にけん制を受けている面もある。品質問題に対する懸念を解消できなければ、これまでの成長は崩壊の危機に直面する」と懸念した。
 KB投資証券のアナリスト、シン・ジョングァン氏は「現代自はこれまで競合社に比べ大幅な成長を成し遂げたが、今後も成長が続くかどうかは懸念される状況だ」と分析だ。

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