「人件費高騰、反日の中国にはもうこだわらない…堅調ASEANにシフトする日本企業の『とにかく脱中国』 」
中国から脱出する日本企業が増えているようです。
製造業は急に工場を畳んで出ていくのは難しいでしょうが、需要が増える分を中国で受け入れずに東南アジアにシフトすることを目指しているようです。
日系の製造業も、中国での製造は8割中国国内向けだそうで、中国国外への需要にはほとんど関係していないようです。
その一方で東南アジアへの進出は既に行っていたり、調査を始めていたりされています。
上記の記事では青山商事が「尖閣諸島(沖縄県石垣市)での日中の摩擦が高まる以前から、人件費の高騰、中国一極集中のリスクは認識していた(同社広報)」と語っています。
人件費の高騰は随分前から語られていましたが、それほど顕著に中国外へのシフトがなされていたわけではありませんでした。
日系の製造企業としては「世話になったから、人件費が高騰したからと言って中国を見捨てるのはね」という思いがあります。
きれい事かもしれませんが、日本企業の方はだいたい「現地への貢献」というのを意識して中国へ進出されてきています。
「人件費が安いから進出してきて、高くなったから出ていきます」というのは、潔しとされない方が多いでしょう。
私自身もそのような「使い捨て」の考え方は軽蔑します。
気兼ねなく東南アジアへシフト
しかしながらここへ来て、2012年の反日暴動を目の当たりにし、その後も尖閣諸島への挑発は続いたことで、何の気兼ねもなく東南アジアへシフトできるようになったということです。
あまつさえ「沖縄の領有権まで主張」するにいたり今後も日中の軋轢は続くでしょう。
既に書いてきましたように、中国人は日本人の中国経済への貢献を全く知りません。
知っていたとしても反日教育を受けている中国人は日本へ「感謝」や「恩」を感じることはないでしょう。
事実学生に教えても、懐疑的に受け取られるだけです。
日本企業が「社会貢献」と言ったところで、中国人には雀の涙ほども伝わりません。
反日暴動・尖閣問題はチャンス
昨年の反日から昨今の沖縄への領有権主張は、「使い捨て」を潔しとしない日本企業にとっては、いいチャンスなのかもしれません。
それとともに、東南アジアではぜひ「使い捨て」にならないような、本来の日本企業の対応をして欲しいと願ってやみません。
政治面でも
政治面においても、イギリスのマスコミの報道があります。
「日本が突然奮起した理由とは?ツナミと中国が日本を変えた―英紙 」
「昨年の総選挙前には激しい反日デモが起きたが、これが目的意識を持った指導者の誕生につながったとするならば、日本は中国に感謝するべきかも知れない」
日本企業が脱出するチャンスを与えてくれていることにも、日本は中国に感謝するときが来るかもしれませんね。
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