犬喰い文化”撲滅をめざし、韓国に根強く残る“犬喰い文化”と、それを悪しき文化だとして抗議活動を続ける韓国の動物愛護団体の様子などを伝える韓国の英字ライフスタイル雑誌、ハップス・マガジンの今年2月3日付電子版。団体や活動家たちは“犬の気持ちになれ”と檻にぎゅうぎゅう詰めになる抗議活動を展開している…各国で自分たちが檻(おり)の中に入って
さて、今回の本コラムも韓国の“犬喰い文化”追及の第3弾でございます。
連載の形でこの問題をご紹介しているわけですが、今夏も、日本の「土用の丑」にあたり、暑気払い&滋養強壮を目的に犬肉をたらふく食べるという「Bok Nal(ボクナル=犬肉スープ祭)」の最後となる「末伏(マルボク)」が8月16日に催されました。
とはいえ“犬喰い文化”に対する世界中からの非難の声に加え、富裕層を中心に巻き起こるペットブームの影響で、韓国国内でも若い世代を中心に“犬喰い文化”への非難の声が高まっており、政府としても見て見ぬふりを決め込み続けるわけにも行かないようです。
というわけで、今回はそうした韓国側の動きなどを中心にご紹介したいと思います。
糞だらけ、不衛生で薬漬け飼育“犬喰い工場”…違法8割“子犬工場”
韓国放送公社(KBS)の海外向け放送(国際放送)、KBSワールドレディオ(電子英語版、7月24日付)などが伝えているのですが、まず、
イタリアの中道右派政党フォルツァ・イタリアの女性議員ミケーレ・ヴィットリア・ブランビラ氏が「韓国人が“犬喰い文化”を止めない限り、我が国と欧州連合(EU)は2018年に韓国の平昌(ピョンチャン)で開催される冬季五輪をボイコットすべきだ」と主張。
また、韓国の“犬喰い文化”撲滅を訴える米団体「コリアン・ドッグス・オーガニゼーション」(http://koreandogs.org/)なども、署名・請願サイト、Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)で同じ主旨の呼びかけを始めるなど、各国で平昌冬季五輪のボイコット運動が一気に盛り上がっているのです。
イタリアのANSA通信や日刊紙コリエーレ・デラ・セラの報道を海外メディアが引用して伝えたところによると、ブランビラ議員はイタリアで、韓国の“犬喰い文化”と、前回の本コラムでもご紹介した、糞(ふん)だらけの檻(おり)の中という不衛生かつ劣悪な環境下で食用として飼育されている犬たちの悲惨な様子を描写した映像の上映会を実施し、その上映会で平昌冬季五輪のボイコットを呼びかけたのでした。
ちなみにイタリアでも韓国の“犬喰い文化”は有名らしく、当地のニュースメディアは、韓国人の60%が犬肉を食べ、毎年、100万~200万匹の犬が食用として殺されていると伝えています。
「身の毛もよだつ残虐“犬喰い文化”」「韓国・平昌冬季五輪までに毎年500万匹」
実は、韓国の“犬喰い文化”撲滅を目的とした平昌冬季五輪のボイコット運動に関しては、既に2014年2月のソチ(ロシア)冬季五輪の際に持ち上がっており、欧米では物議を醸(かも)しました。
2014年2月10日付米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、既にこの時点で“韓国に犬肉産業がはびこっていることを理由としたボイコット運動がオンラインの嘆願サイト上で始まっている”と報道。
さらに、今年2月23日付の英タブロイド紙デーリー・エクスプレス(電子版)は、韓国の“犬喰い文化”を“身の毛もよだつ残虐行為”などと紹介しながら、
英国では、活動家たちが平昌冬季五輪の開幕までに、年間500万匹もの犬を毎年殺して食べる“犬喰い文化”の全面禁止を求める署名活動を開始したと報じました。
活動家たちは、多くの署名を集めることで、それが英下院で議論され、国際オリンピック委員会(IOC)に何らかのアクションを起こしてもらえればと考えているようです。
こうした“犬喰い文化”撲滅をスローガンに据えた平昌冬季五輪のボイコット運動が今後、さらに本格化すれば、韓国にとって大きなイメージダウンです。そこで韓国政府も対策に出ました。
7月7日、ペット用の動物を虐待したり、飼育を放棄したりする飼い主や業者を取り締まるため、ペットの飼育に関する規制を強化する方針を明らかにしたのです。ペットを大切にする国であることをアピールし“犬食い文化”の問題から目をそらせようというわけですね。
同日付のロイター通信によると、韓国にはこれまで、こうした問題を監督する部署などはありませんでしたが、ペット産業が国の経済を牽引(けんいん)しそうな勢いで成長を遂げているため、違法なペットビジネスを摘発し、業界の成長を促すことに決めたといいます。
具体的には、ペット用の動物を不衛生な場所で飼育したり、非人道的に扱ったりするブリーダー(繁殖家)に法的な罰則を科すほか、ペットを故意に捨てた個人や業者に対する罰金を現在の3倍の300万ウォン(約27万5800円)に増やします。さらに、ペットブームを盛り上げるため、法律で認めたペット用のカフェやホテル、葬儀場といった関連サービスの充実もめざすといいます。
文化なかった…韓国の官僚「違法な業者、野放し」、専門家「ペットの数が多過ぎ」
韓国政府によると、国内のペット産業の市場規模は現在、1兆8000億ウォン(約15億6000万ドル=約1580億円)ですが、こうした規制や盛り上げ策によって、2020年には約3・2倍の5兆8000億ウォンに急成長するとみています。
ロイター通信は“ここ数十年の近代化で犬肉の消費が急速に減ってはいるものの、韓国ではかつて、ペットを飼う文化は一般化していなかった”と説明。
韓国の企画財政部のカン・チョンソク総括審議官はロイター通信との電話インタビューで「現在、少し後れを取っているが、わが国はこれからペット産業の先進国をめざす」と宣言したうえで
「(これまでペット産業に対する)規制は全くなく、多くの違法な(ビジネス)活動は野放しだった」と述べ、今後、動物をモノのように扱う業者を徹底的に取り締まる考えを示しました。
実際、韓国では単身世帯の増加でペットを飼う家庭が急増。1匹以上のペットを飼っている世帯は2010年、全世帯の17・4%でしたが、昨年は約22%。5年間で約4・6ポイントも伸びていました。
しかしその反面、捨てられるペットの数も同じように急増しています。韓国政府によると、昨年、国内で捨てられるなどしたペットの総数は約8万2000匹で、307の保護シェルターに押し込められています。
以前の本コラムでもご説明したように、捨てられたペットの犬が殺され、犬肉に転用されている現状を考えると、こうした対策は、犬肉の供給を減らすことに多少は貢献するのかもしれません。
ソウルの獣医師クォン・ビョンスク氏はロイター通信に「韓国ではペット文化が未成熟なのに、ペットの数が多過ぎる」と嘆きます。そのうえ韓国政府によると、国内に1000人はいるという商業犬のブリーダーの約8割は違法業者といい、何が行われているかは説明の必要がないと思います。
この問題については、ブリーダーのうち、
営利目的でペット用の愛玩犬などを劣悪な環境下で大量に繁殖させる「パピーミル(子犬工場)」と呼ばれる連中が、獣医師の資格がないのに妊娠したメス犬に帝王切開の手術を行うなど、極悪非道の限りを尽くしている様子を韓国のテレビ局が告発し、国内でも非難の声が沸き上がっています。
韓国政府がペットの飼い主を含む業界全体に、こうした規制の網をかけることを決めたのは、近年、増大するこうした非難の声に配慮したためですが、“犬喰い文化”撲滅をめざす団体は「そもそも現行の動物保護法すら遵守(じゅんしゅ)させられずにいる政府が、ペット産業を拡大し、今以上に厳しい罰則を設けたところで何の意味もない」(コリアン・ドックス・オーガニゼーション)と憤慨します。
実際、7月16日付の韓国の英字ニュースサイト、コリア・オブザーバーも、今回の韓国政府の計画では、新たにパピーミルを新設したり、これまでの施設をアップグレードする場合、金銭的なインセンティブを与えるだけでなく、ペットをオークションで売るための施設や、国に登録済みのペットショップが動物をオンラインで販売することも認めていると指摘。
そのため、動物愛護を目的に韓国と米国で活動する非営利団体「地球上の動物の権利の共存(CARE)」のA・J・ガルシア代表は「パピーミルが禁止されないなら、もっと多くの規制が必要だ」と訴えるとともに「韓国政府の今回の計画は、動物福祉(の観点)を完全に無視していることを明らかにしている」と憤慨しました。
確かにその通りでしょう。韓国政府の対応はどう考えても“犬喰い文化”の撲滅ではなく、ペット産業の活性化に重点が置かれています。
そしてコリアン・ドッグス・オーガニゼーションのメンバーもこう指摘します。
「平昌冬季五輪関連の公式サイトは5、6種類あり、われわれはそれらに“犬肉産業への対応策を講じるべきだ”といった書き込みを頻繁(ひんぱん)に投稿しているのですが、こうした投稿は書き込むとすぐに片っ端から消されます…」
(岡田敏一) =続く
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/160823/wst1608230001-n1.html
犬を食うのは勝手だが
肉がしまって旨くなるって理由で、恐怖を与えて殴り殺すとか
ペットや野良犬を盗んだり捕まえたりして食ってるってのが倫理的衛生的にやばい
韓国は存在そのものが間違っているが、これは西欧の横暴が過ぎるだろ。
でも、できるはずのない平昌五輪を ボイコットしてほしいだろうな責任転嫁のため!!!
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