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じぇじぇじぇ、「海女」まで韓国のもの? ユネスコ遺産で「日本に優る」①

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 ドラマ「あまちゃん」で注目された海女文化を、日本が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に申請しようとする動きについて警戒する記事を韓国紙が掲載した。記事は、韓国・済州(チェジュ)島の海女が日本より「優秀だ」とし「海女の元祖は済州だ」との現役海女の言葉を紹介。

 何でも韓国発祥だとする“ウリジナリズム”をのぞかせた。「日韓共同で遺産登録を」といった声もあり、衰退の一途だった海女文化が日韓のホットな話題に急浮上している。

 ■海女「日韓戦」? 「日本の元祖も済州だ」

 記事は「ユネスコ無形文化遺産、海女の登録めぐり『韓日戦』激化」というタイトルで韓国の大手紙、中央日報日曜日版(電子版)が最近、報じた。

 まず、問題に挙げているのが、フランスのルモンド紙が1面写真付きで、日本の「消えゆく『アマ(海女)』」を取り上げたことだ。ユネスコ本部はフランスのパリにあり、記事が出た背景に「海女の遺産登録を進める日本当局の関与があった」と、うがった見方を記した。

 さらには、三重県など8県が協力して遺産申請を目指す動きに警戒感を示し、「2007年から海女の遺産登録を進めてきた韓国と正面から衝突する」と指摘。日本は政府も支援し、海女の韓国語読みである「『ヘニョ』ではなく、『アマ』が遺産登録される可能性が高まっている」と警鐘を鳴らす。

 続けて韓国南部、済州島の海女がいかに日本の海女よりも優れているかを強調する。

 一つは、冬の海にもためらいなく潜る済州の海女には、「日本の海女にない寒冷適応能力」があり、これに着目した米軍が1960年代に研究させたほどだと、専門家の意見として主張する。

 他にも、「2人1組で2~3メートルのひもで浮きと体をつなげて交代で潜」ったり、「船に乗った補助員(主に夫)がひもを持って水に入」ったりする日本の海女と、浮きと体をつなげず活動の幅が広く、1人で潜る済州の海女の間には、能力に「大きな開きがある」とも力説する。

 日本の漁法はある種の「発展」とみる方が自然だと思えるが、「済州の海女の質は日本より優秀だ。釜山(プサン)や東海(トンへ=日本海の韓国名)はもちろん、日本の海女の元祖も済州の海女だ」と話す済州の現役海女(63)の言葉も紹介している。

 ■ウリジナリズムよそに崖っぷちの海女は日韓結集

 海に潜ってアワビなどを捕る日本の習俗は、3世紀末に編纂(へんさん)された「魏志倭人伝」にも登場するぐらいで、はるか太古から引き継がれてきたとみていい。少なくとも「日本の海女の元祖は済州だ」と断定できる裏付けがあるとは考えられない。

 そもそも、「海女の潜水能力比較」は無形文化遺産とさほど関係がないように思えるのだが…。

 それでも、何でもかんでも「韓国起源だ」「韓国が一番」という韓国ナショナリズム「ウリジナリズム」にかかれば、サッカーや野球の日韓戦よろしく「海女でも日本に勝った!」と言わないと気がすまないのだろう。

 そんな自己満足的「ウリジナリズム」をよそに、当の海女たちは日韓協力を進めてきた。深刻な後継者不足と高齢化という共通の難題に直面しているからだ。

 1970年代に約1万4000人に上ったとされる済州の海女は約4800人に減少。全体の約8割が60歳以上だ。

 状況は日本も同じだ。1950年代に約1万7000人いたとされるが、2010年末現在で現役の海女は約2200人にまで減っている。

 海女文化を受け継ぐため、現役海女が国内で最も多い三重県などが中心となって09年から「海女サミット」を開催し、韓国・済州の海女たちも参加している。10月に石川県輪島市で開かれた今年のサミットでは11年に続き、海女文化の無形文化遺産登録を目指す宣言を採択した。

 日本では追い風も吹く。「じぇじぇじぇ」が流行語大賞にもなった、言わずと知れたNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」ブームだ。この風を絶やすまいと、同月、現役海女ら約100人が東京・六本木ヒルズに集まり、PRするイベントが行われた。三重、石川両県など8県は来年1月に「全国海女文化保存・振興会議」を発足させる。

 こういった日本の盛り上がりに、韓国では、先に挙げた中央日報の記事のように「遺産登録で先を越される」と危機感を抱く声が出ているのだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20131221/frn1312211434002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20131221/frn1312211434002-n2.htm



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